ロードバイクメーカーのイメージマップ

2022-07-23

ベンツは高級車、フェラーリは超高級スポーツカー、フォルクスワーゲンは大衆車など、自動車メーカーにはそれぞれの特色があります。

フルラインアップやエントリーロードから100万円を超えるモデルを販売する自転車メーカーも多く、イメージは定まりにくいかもしれません。しかし、過去の歴史、地域、技術やデザインの特徴からそれぞれのブランドが占めているポジションがあります。

個人的なブランドの印象を紹介します。

ヨーロッパ系ロードバイクメーカー

ロードバイクの本場であるヨーロッパのメーカーのイメージは、スポーツ、高級、洗練などのキーワードが当てはまります。多くの人にとって憧れの対象になるブランドがあります。

Bianchi(ビアンキ)

イタリアのロードバイクメーカーのビアンキといえば、印象的なブランドカラーです。ティファニーの色、というと怒られそうですが、それに似た青緑色はチェレステというそうで、イタリア語で天空という意味です。

印象的なブランドカラーから、おしゃれ自転車と思われがちですが、ロードレースの歴史では何度も優勝を果たしており、バリバリのスポーツブランドです。デザインの良さと品質の高さを兼ね備えています。

初めての1台に選ぶ人から、上級者まで幅広い人に選ばれている印象です。

ビアンキ

ビアンキ(Italy)

INFINITO XE DISC SHIMANO ULTEGRA 11SP DISC
 
¥348,000(税別)
 

CANYON(キャニオン)

ドイツのロードバイクメーカー、キャニオンのバイクを日本で手に入れるのは、他のメーカーの自転車とは異なっています。日本に正式な輸入代理店がいないのか、詳しくはわかりませんが、メーカーから直接購入して輸入してもらうのが一般的です。

海外のメーカーから購入するため、消費税はかかりませんが、輸入費がかかります。現在の輸入費は、20,000円ほどなので、20万円以上なら割安です。日本語の通販サイトが用意されており、購入は簡単です。

バイクは分解された状態で届くので、自分で組み立てる必要があります。メーカー直販という形式だからなのか、キャニオンをコスパ最強メーカーに推す声は少なくありません。シンプルなデザインとお値打ちな価格。違いのわかる情報通が手に入れるバイク、という印象です。

キャニオン

キャニオン(Germany)

Endurace CF SL 8 Di2
 
¥459,000(税別)
 

GIOS(ジオス)

1948年に設立されたイタリアのロードバイクメーカーにも印象的なシンボルカラーがあります。ジオスブルーと呼ばれる鮮やかな青色は、スチールの細いフレームによく合います。

元々のシンボルカラーはオレンジだったのですが、プロレーサーのロジェ・デ・フラミンクが活躍した時のフレームカラーが青だったことから、ジオスブルーが定着しました。

雑誌でいうと「レオン」。いけてるオジサンが街乗りしているイメージです。

ジオス

ジオス(Italy)

FELLEO R7000
 
¥197,999(税別)
 

北米系ロードバイクメーカー

TREK(トレック)

創設は1975年と比較的新しいメーカーです。

ツール・ド・フランスを7連覇(後に記録抹消)したランス・アームストロングが乗っていたバイクとして、有名です。一方で、ランス・アームストロングは後にドーピングが発覚し、自転車競技から永久追放されました。

ブランドイメージの浮き沈みはあったものの、アメリカ企業らしくテクノロジーに投資するバイクメーカーというイメージです。TREKのロゴがフレームに大きくプリントされていたり、カラーオーダーが可能だったりします。勢いのある若者が乗っているイメージがあります。

個人的には、初めて買ったロードバイクがトレック domane 2.3です。

トレック

トレック(USA)

Madone SLR 6 eTap
 
¥929,000(税別)
 

Cannondale(キャノンデール)

アメリカのバイクメーカー、キャノンデールはリアサスペンション式のマウンテンバイクを初めて量産したことでも有名です。

5、6年前、コスパ最強ロードバイクとしてCAAD8が初心者の間で話題になっていた気がします。当時見たデザインが「スポーツバイクでございっ」という雰囲気が好きになれなかった思い出があります。流線形に傾いたロゴは、なんとなくトレックを意識しているようにも感じました。

最近はブランドイメージを変えたらしく、ロゴの傾きがなくなりシンプルになりました。カラーリングも単色、装飾も直線でシンプルになった気がします。

アメリカ企業的なテクノロジーを追求しつつ、一目見てそれとわかるビアンキ的なビジュアルデザインの統一感を持たせるようなブランドを目指しているような印象があります。

キャノンデール

キャノンデール(USA)

CAAD13 Disc 105
 
¥220,000(税別)
 

SPECIALIZED(スペシャライズド)

スペシャルという日本人には馴染みのある英単語がプリントされた側面は一見かっこ悪く感じるかもしれません。

アメリカのバイクメーカーのスペシャライズドは、トレックを更にストイックにしたようなイメージです。ハイエンドモデルはS-WORKSの名前がつき、憧れの目で見られます。

ロードバイクガチ勢の支持が多く、2台目、3台目に選ばれている印象があります。女性用モデルのラインナップが豊富なことから、女性ガチ勢の人気もあるようです。

スペシャライズド

スペシャライズド(USA)

Roubaix Sport
 
¥360,000(税別)
 

アジア系ロードバイクメーカー

GAIANT(ジャイアント)

アジア系メーカーといえば、台湾。台湾と言えばジャイアントです。ヨーロッパ、北米系メーカーの製造請負として技術を積んだ末に自社ブランドを立ち上げました。

立ち上げ間もなくは安かろう悪かろうのイメージもありましたが、ヨーロッパのレースで実績をあげるにつれ、スポーツロードバイクメーカーとして確立しました。

確かな品質と手ごろな価格で、クロスバイク、エントリーロードバイクでコスパ最強の地位を築いています。

通勤、ファンライドからガチ勢まで、日本の街中でよく見るメーカーで間違いがない安心感があります。

ジャイアント

ジャイアント(Taiwan)

CONTEND AR 4
 
¥115,000(税別)
 

MERIDA(メリダ)

ジャイアントと同様にOEM生産で技術を積んだ台湾のメーカーです。スペシャライズドの生産を手掛けてます。

マウンテンバイクの世界トップチームを抱えているほか、ロードレースにも参戦していますが、どうしてもジャイアントと比べると小粒な印象がぬぐえません。完全に個人的な偏見ですが、スポーツブランドに「M」から始まるロゴは似合わないような気がします。

メリダ

メリダ(Taiwan)

REACTO 4000
 
¥299,000(税別)
 

Anchor(アンカー)

日本のブリヂストンの自転車ブランド名で、正式にはブリヂストン・アンカー。東京オリンピックでトラック競技で使われていた車体が記憶に残っています。日本的な質実剛健なイメージです。カラーオーダーがあり、フレーム、ロゴ、バーテープなどの色が選べ、表面もマット、光沢などが選択できます。

元々は、アンカーだけのブランド名だったのですが、近年ブリジストン・アンカーに変わり、側面にでかでかとBRIDGESTONEのロゴがあるのが許せません。例えるなら、レクサスがトヨタ・レクサスになってしまったようなものです。アンカーの名前を育てていって欲しかったのに、世界的に有名なブリヂストンの名前に頼ってしまうマーケティングの安直さを感じます。世界的な知名度を得る一方、アンカーが持つ独自の雰囲気は失われてしまったのが残念です。

現在の乗っているのがアンカーRS8です。側面ロゴはもちろん、Anchorのみ。ちょっとした操作に機敏に反応して、クイクイ動く良い自転車です。

アンカー

アンカー(Japan)

RP9 DURA-ACE MODEL
 
¥1,100,000(税別)
 

その他メーカー

格安系 謎メーカー

Amazonや楽天で検索すると、3~5万円くらいの謎のロードバイクがひっかかります。この辺りの自転車がいいのか、悪いのかはよくわかりません。そんなに悪い口コミはないので、趣味としてはまるかどうかわからない、みたいな状態の最初の1台としてありなのかもしれません。

スピードを出しているときに、車体に何かあると大けがになるので、乗っていて違和感があったら車体を点検した方が良いと思います。

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